★京関戦(2012.10.27@西京極)
いよいよ第5節。上位4チームが全勝で対決する近年稀にみる激戦です。関学とのゲームは関京戦として数々の名勝負が行われていることで有名ですが、京大側は京関(けいかん)戦と呼んでいます。昨年の戦いは、FG4本を決められ負けましたが、関学にTDは1本も許しませんでした。ただ、2004年以来、京大が勝っていません。
西京極に多くのファンが詰めかけていました。メインスタンドもほぼ満席状態ですが、年配の方?が多く、学生や若い人をもっと呼び込むことが課題かなと思いました。
試合は、関学が後半チョイス。京大のレシーブで試合が始まります。#1上廣君がリターンし、23ヤード付近からの攻撃。注目の最初のプレーは高木君のランで大きくゲインします。ここは絶対的に信頼している証です。このドライブはリズムよく1stダウンを更新していき、相手陣に入っていきます。いい感じで攻めていると思ったのもつかの間、京大フォルススタートの反則で、これ以降、オフェンスの勢いが止まり、結局4Qまであまり良いところが出なくなりました。パントで京大は攻撃権放棄。蹴ったボールはタッチバックになりそうなところを京大選手がボールに触れましたのでタッチバック(20ヤードからの攻撃)ではなく、相手ゴール前からの攻撃となりました。
この95ヤード近いドライブを関学が着実に進めます。何度か3rdダウンロングになるも、関学QB#18畑君は落ち着いてパスを決めます。関学WR#9梅本君はロングパスをワンハンドキャッチします。なかなか止められない京大はタイムアウトを取って、なんとかアジャストしようとしますが、それでも相手攻撃を止められず、試合開始7分くらいで長いドライブを完結させて関学がTDを奪います。PATも決まり7点リードされます。1Q終盤にも自陣10ヤードくらいで厳しい状態が続きます。ここは踏ん張り、2Qに入って、相手のFGで留めました。0-10。その後も関学の攻撃は続き、もう1本取られて0-17。京大も波に乗りたいところですが、パスをインターセプトされます。その後、関学にFGを決められ0-20に。前半残り2分で京大の攻撃、ここはなんとか1本返してほしいところです。しかし、大事なところでオフェンスのホールディングの反則で10ヤード罰退。パスが決まるもこの罰退がなければダウン更新できたところです。最後はQBサックされ、予想もしない0-20で折り返します。
注目の最初のプレー |
高木君が大きくゲイン |
関学QB畑君のパス |
後半は関学の攻撃です。その後、京大がインターセプトして攻撃権を得るものの続かず。相手攻撃で4thダウンギャンブルに来そうなところを、京大が慌ててタイムアウト。結局、関学はFGを選択。一つタイムアウトを使わせられてしまいました。このFGは失敗に終わり、攻守交代。上廣君にパスが決まるも、なかなかダウン更新できず、あと2ヤードくらいのところを京大もギャンブル。高木君がボールを持つも相手ディフェンスの壁が厚く、突破できず。3Qはどちらも得点できません。京大ディフェンスも押されながらもようやく守れるようになってきました。相手のFGフェイクも落ち着いて仕留めます。
京大も攻めあぐねていたところがありましたが、関学のパーソナルファウル(フェイスマスク)で大きく進み、オートマチック1stで救われます。4thダウンギャンブルも、QB小原君が持って走ってダウン更新。その後、WR#1上廣君にロングパスが決まり、残り10ヤード。ここは落ち着いていきたいところです。パス、ランの攻撃も止まられましたが、最後は上廣君へのTDパス。難しいボールをうまくボールをつかみました。実に2009年以来のTDです。PATも成功し、7-20。さあ、これから!
京大はオンサイドキック。成功すれば、攻撃権を維持できます。今年は、近大がオンサイドキックを多用しています。しかし、相手にしっかりをボールを確保され、オンサイドキックは不成功。その後、関学のエースRB望月君にランでTDを奪われ、7-27に。残り時間は7分余り、ここは京大、反撃の狼煙をあげてほしいところでしたが、ギャンブル失敗などで、攻守交代。しかし、京大も#20下川君、#3鶴薗君がナイスタックルで相手を食い止め、相手のパントに。残り時間が2分で京大の攻撃、ノーハドルで攻めていきます。しかし、小原君が投げたパスをインタセプトされます。残り時間は1分を切っています。関学は無理をせず、ニーダウンで時間を消費させます。7-27で京大が破れました。
後半のキックオフ |
リターンを止めます |
小原君から |
上廣君に35ヤードのパスが決まります |
そして仕上げは上廣君へのTDパス |
ナイスキャッチ |
井上耕平君のPATも成功 |
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オンサイドキック敢行 |
ボールをうまく処理をされオンサイドキック失敗 |
関学はラン、パスをうまく使って攻撃してきます。3rdコンバージョンでパスによるダウン更新が何回もありました。QB#18畑君は憎いほど落ち着いて、空いているレシーバーをすばやく見つけて投げてきます。レシーバーもうまいキャッチングをします。京大のオフェンスも封じ込まれていたところがありました。高木君を相当マークしていたようです。関学の層の厚さを感じた試合でした。
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
計 |
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京都大学 |
0 | 0 | 0 | 7 | 7 |
関西学院大学 |
7 | 13 | 0 | 7 | 27 |