★1回生主体のJV戦がありました(2012.7.7)

 前夜から激しい雨でしたが、朝にはあがりました。しかし、グランドには水たまりもできています。先週は2回生以上を中心としたJV戦でしたが、今回は1回生が主なメンバーでした。多くの1回生が、アメフトを始めて3か月程度。経験者相手にどこまで通用するかが見所です。対戦相手は、当初は京都府立大学でしたが、昨年と同様、大阪経済大学になりました。昨年は、1回生(今の2回生)が38-7で勝利しています。
 京大パントの時に、相手リターナーが手を回してフェアキャッチの合図をします。これはリターンしないので、タックルはダメよという合図です。しかし、京大選手がタックルをし、レイトヒットのパーソナルファウルを取られてしまいます。このあたりは経験不足(ルールの理解不足?)というところでしょうか。1Qは0−0ですが、全体的に押されている感じでした。

 2Qに入り、自陣ゴール前での攻防ですが、うまく走られTDを奪われてしまいます。0−7になります。その後、相手のキックを受けた#40小綿君がナイスリターン。都立西高(大岡君の後輩)のアメフト経験者です。ゴールまで順調に攻めるも、残り10ヤードで痛恨のファンブル。得点のチャンスを逃してしまいます。と思っていたところで、今度は相手がファンブルして再び攻撃権を得ます。自分たちのミスでターンオーバーし、ガックリきていたところで再び来たチャンス。オフェンスチームは、「ここでやらんかったらどうする」と大声を出しながらフィールドに飛び出していきます。この気合がさく裂し、2Q残り6:21でTD。PATも決まり7−7の同点に追いつきます。
 キッキングなどのスペシャルチームは上回生が主体(今井君も怪我から復帰のようで、いいキックをしていました)ですが、このあたりはまだ出来上がっていないのでしょう。ゲームが進むにつれて動きがよくなってきました。ディフェンスも落ち着いて相手に喰らいついていきます。選手、一人ひとりが上ずったところがなく、プレーできている喜びのようなものを出ていました。
 2Q終盤、再び京大がゴール前まで攻めます。4thダウン1になったところで、FGを狙わずにギャンブル。ここは成功させます。残り時間は1分を切っていますが、タイムアウトをうまく使って時計を止め、残り6秒でゴールラインまで2ヤード。通常は、この状況では、前に進む確率の高いラン(ダイブ)プレーが選ばれるところと思いますが、QBの小林翔太君が監督に呼ばれます。うーん、前半最後のプレーはパスですか。#89WR白根君が長身(187cm)を生かしてTDパスを受けます。時計はゼロになっていますが、PATが与えられ、1点追加。14−7で前半を終了しました。

 後半は1回生QB#18小川君も出てきます。3Qはどちらも得点なく、4Qに入ります。大経大は、4thダウンパントと見せかけて、スペシャルプレーのギャンブル。しかし、これは成功せず、いい位置からの京大攻撃。このチャンスを一気に生かしTDにつなげます。#30RB鈴木君のラン。PATも成功し、21−7とリードを広げます。試合終了まで集中力を切らさず、最後まで果敢に攻め続けました。まだ、アメフトを始めて数か月ですが、それぞれの成長が感じられた試合でした。ファイトあふれる選手、ラインで活躍しそうな選手、長身の選手、それぞれが自分の持ち味を出しそうで、今後が楽しみです。途中でやめないで最後までやり通して欲しいと思います。

 グランドコンディションが悪く、プレー毎に汚れていないボールを使います。プレー毎にボールと取り換えに走っていた吉村君がもしかすると一番疲れたかもしれません。また、上回生も積極的に雑用を行っており、いつもはTDラン連発の4回生の高木君もトンボを持ってグランドから水が掻き出したり、飲み水を皆に配ったりと大忙しでした。私も大学の時は体育会系で、4回生は神様という世界でしたので、このような光景を見ながら時代が変わったのだとしみじみ思いました。今の会社などのシステムは、年功だけではなく、非常に複雑なものになっています。年齢に関係なく、大事なことは、それぞれが自分の役割を果たすことですが、自分の仕事だけでなく、困っている部署や人を助けることも必要です。とくにプロジェクト制で仕事をしているところや専門化している仕事では、どうしても雑用的な部分はなおざりになっていることが多いと感じています。上回生が率先して動いている姿に、今のチームの本質がわかったような気がします。
 試合中は、嚴主将から厳しい檄が飛んでいました。そばにいてもビビるくらいでしたが、試合後には、円陣の中で1回生が試合の感想を述べて、それに対して皆で暖かい拍手をしていました。きっと今日経験した1回生にとっては、心に大きなものが残る試合になったと思います。試合後、引き上げる1回生はそれぞれ満足感のようなものがありました。また、1回生の保護者の方も来られていて、ユニホーム姿の息子さんと仲良く一緒に記念撮影をしている親子もいました。お父さんが選手に「よく頑張ったな」、「ありがとう」という感じです。とてもうらやましかったです。
 私のところは、子供が中学から8年近くやっていますが、そんな写真はありません。皆がいるところで声をかけようものなら、「お父さん、あっちに行ってよ」という冷たい視線が飛んできそうです。

京大メンバー表

   
 
前半残り6秒で

ゴール前わずか

ここでQB小林君から 

長身レシーバー白根君にTDパス
 
4回生高木君も雑用係り

ラクロス部(昨年大学2位)も試合観戦 
 
最後まで集中力が切れません
 
試合後、審判が試合を振り返っての反省会
 
1回生が円陣の中で感想を述べています
 
記念撮影?


1Q

2Q

3Q

4Q

京大Gangsters

0 14 0 7 21

大阪経済大学

0 7 0 0 7


 (2012.7.7)



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